【成田市S様邸リノベーション】思い出を守りながら暮らしを快適に:築年数を経た住まいの全面リノベーション事例

はじめに
今回ご紹介するのは、他界されたご主人様が建てられたお住まいの想いを受け継ぎながら、現代の暮らしに合わせた機能性を追求した全面リノベーションの事例です。水回りの改修から始まった相談が、どのように住まい全体の再生につながったのか、その過程と成果をご紹介します。
お客様のご要望と課題発見
当初のご要望は、水回り(浴室・洗面所・トイレ・台所)の使い勝手等を改善するための内容でした。その上で、改めて現在の生活スタイルにおける問題点や、今後どのような暮らしをされたいかお聞きしました。その結果、今後の暮らしの中で水回りだけではなく間取り等も含めたリノベーションの必要性が見えてきました。
特に重要だったのは、他界されたご主人様が心を込めて建てられた住まいの「外観の雰囲気を残す」という想い。形あるものを通して大切な人の記憶を継承しながらも、新しい暮らしの舞台を創るという、感情と機能性の両立が求められるプロジェクトでした。


Before








After











住まいの基礎性能を高める全面リノベーション
私たちは、住まいのリノベーションにおいて重視すべき性能を、耐震性・断熱性・快適性の順で考えています。
1. 耐震性の確保
まず建物を構造の状態まで解体し徹底的な点検を行いました。柱や土台など、経年劣化により腐食している部分は全て交換し、建物の安全性を確保しました。
2. 断熱性能の向上
次に、既存のサッシをすべて現代の断熱サッシに交換。さらに壁・床・天井にも断熱施工をし、住まい全体の断熱性能を底上げします。
3. 天然素材による統一感・快適性の追求
今回は「夢ハウス」の赤松の床を張り、内装建具も赤松のオリジナル建具を採用し、住まい全体に温かみのある空間を創出しました。
また、ダイニングスペースには同じ赤松材のダイニングテーブルを設置。床から建具、家具まで素材を統一することで、視覚的にも触感的にも心地よい一体感のある空間が生まれました。四季を通じて快適に過ごせる住まいへと生まれ変わりました。
リノベーションのタイミングを見極めるポイント
「いつリノベーションすべきか」という質問をよくいただきます。建物の老朽化サインを見逃さないためのチェックポイントをご紹介します。
まず、建物の性能は日々進化していることを意識しましょう。特に断熱性能については、新築当時と現在とでは大きな差があります。お住まいの窓やサッシが結露しやすい、冬に寒さを感じる、夏の暑さが辛いというのであれば、断熱性能の向上を検討する時期かもしれません。
この機会に住まい全体の性能向上を含めたリノベーションを検討されることをおすすめします。
まとめ:想いを受け継ぎながら、新しい暮らしを築く
今回のリノベーションでは、亡きご主人様の想いが込められた住まいの外観や雰囲気を大切に保ちながら、現代の暮らしに必要な性能と快適性を兼ね備えた住空間を実現しました。水回りの改修という単一の目的から始まったご相談でしたが、お客様の真のニーズを丁寧にお聞きすることで、将来を見据えた総合的なリノベーションにつながりました。
私たちは、単なる「修繕」ではなく、住まいに込められた想いや記憶を大切にしながら、新しい暮らしの舞台を創るお手伝いをしています。あなたの大切な住まいのリノベーションについても、ぜひ一度ご相談ください。